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 法人保険で退職金の準備をする

保障のために保険に加入するというのは、個人向けの保険と同じ考え方ですので、イメージしやすいかもしれません。 経営者の身に何か起こった時には、経営者自身の死亡退職金を準備したり、借入金を返済したり、それをきっかけとして辞める社員たちの退職金を用意したり、後継体制が整うまでの短期的な運転資金を準備したりする必要に迫られます。 そのような需要を想定し、法人保険加入によって備えるのです。

対応に追われるときに資金の心配が軽減されるというのは、非常にありがたいものです。 保障という面からいえば、法人保険は経営者への退職金の準備にも非常に有用です。

創業経営者の場合、中小企業であっても支払うべきお金が数億円規模になるケースは珍しくありません。 しかし、実際に経営者が引退するとき、それだけのお金を用意できる企業は少ないのが実情です。

法人保険を活用することで、効率的に資金を捻出し、計画的に退職金の準備を行うことができます。 また、法人保険に加入すれば従業員のための保障を整備することもできます。 退職金制度がしっかりしているか、どの程度の遺族補償が出るかといった福利厚生制度は、従業員にとって重大な感心事です。

法人保険を活用してこれらの制度を整えておけば、優秀な人材を確保することにも繋がります。 このような保障としての機能を考えれば、法人保険は非常に有用とわかります。 しかし、もう一つ税金対策と財務調整というメリットがあります。 実は、これが保険から得られる最大のメリットなのです。

一部の個人契約に特化した生命保険会社を除けば、普通の生命保険会社で契約することができます。 専門の会社があるわけではありません。 また、損害保険も法人で契約することができますが、ここでは基本的に法人向けの生命保険の活用術について解説します。

一口に法人といっても様々な形態があります。 一般的にニーズが高いのは、家族経営の零細企業や、社員数が100人以下の中小企業、医療法人などです。 そうした企業や法人、医療機関などをまとめて解説します。

どの会社のどんな商品を選ぶかにもよりますが、加入した場合としない場合とでは、税金の支払額に大きな差が生じます。 たとえば、現在の日本における法人税は、国際競争力を高めるため税率を引き下げる方向にあるものの、それでも実効税率ベースで約36%となっています。 ちなみに、医療法人は最高で約30%です。

つまり、利益を得て一億円の所得を持つ企業は、何を手を打たなければ所得全体の3分の1以上、すなわち約3600万円も納税しなければならないのです。 しかし、法人保険を活用すれば、支払う保険料を損金に算入できるので、課税対象となる所得を減らすことができます。 損金とは、簡単にいうと、法人の支出のうち経費となるもののことをいいます。

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